西郷どん関連

大河ドラマ西郷どん(せごどん)於一(おいち)北川景子が演じる篤姫は西郷が好きだった?将軍・家定の正室となり徳川家に身を捧げた斉彬の養女

投稿日:2018年1月11日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
於一(おいち)/篤姫・天璋院

大河ドラマ西郷どんで、北川景子が演じるのが於一こと、のちの篤姫。

養父・島津斉彬の御前で開かれた相撲大会で西郷吉之助(隆盛)を気に入り、将軍家への嫁入りのために江戸に行ってから、西郷と再会を果たして西郷の人柄に惹かれていく悲しいラブストーリー的要素もこの大河ドラマでは含んでいます。

今回は大河ドラマの主役にも抜擢され、すでに有名な人物となっている於一(篤姫)について改めて簡単に紹介します。

 

 

出典:https://www.instagram.com/

スポンサーリンク

 

 

於一(おいち) / 篤姫・天璋院

於一(篤姫)は、天保6年(1836年)に島津分家・島津忠剛の長女として生まれた。「於」は尊称で、名が「一」(いち、かつ)。

幼い頃より囲碁や史書を詠むことを好み、男子の通う塾に男装して潜り込んだり、下級藩士と身分の差を越えて交流するなど型破りな行動を繰り返していた於一(篤姫)行動力を、藩主・島津斉彬が目をつけて嘉永6年(1853年)に養女とした。

於一(篤姫)は斉彬から一橋慶喜を将軍継嗣にするよう密命を受け、安政3年(1856年)に右大臣・近衛忠煕の養女となって、老女・幾島に厳しく教育されたあと13代将軍・徳川家定に輿入れした。

将軍・家定との縁組については、将軍継嗣問題で一橋派であった斉彬が、於一(篤姫)を徳川家へ輿入れさせて発言力を高め、慶喜の次期将軍を実現させようと考えていた。

しかし、南紀派が多数を占める大奥での慶喜擁立工作は難航。於一(篤姫)は一橋慶喜を推薦するものの、安政5年(1858年8)に家定と斉彬が相次いで死去してしまう。

家定の死を受け、後継の14代将軍には紀州藩主・徳川家茂が就任することとなった。

また、夫に先立たれた於一(篤姫)は落飾して「天璋院」となった。

 

 

スポンサーリンク

 

 

於一(篤姫)は、若き将軍・家茂を後見して徳川家を守ろうとするが、大奥の政治介入を嫌う大老・井伊直弼と対立。

井伊直弼は公武合体政策を押し進め、文久2年(1862年)には朝廷から家茂の正室として皇女・和宮が大奥へ入る事になった。

この和宮が家茂の御台所として大奥に入ると、京出身の女官達と大奥女中たちが激しく対立。

於一(篤姫)は両者の関係調整に腐心し、すれ違いながらも和宮との仲は少しずつ認め合っていくこととなる。

その後、薩摩藩が武力で幕府に改革を迫ると、於一(篤姫)は繋がりを疑われて苦悩する日々が続く。

そこへ長州征伐に赴いていた将軍・家茂が死去。

その後、将軍となった慶喜が朝廷に大政奉還を断行すると、於一(篤姫)ら困惑するが、徳川家は自分が守ると表明して大奥を結束させた。

於一(篤姫)は、新政府軍との戊辰戦争で敗れた慶喜を救う事を約束し、江戸総攻撃の直前に勝海舟に養父・斉彬の書状を持たせて新政府軍のもとに赴かせ、西郷隆盛の心を動かして江戸城無血開城へと導いた。

そして於一(篤姫)は、江戸城の明け渡しに混乱する奥女中たちに、全員の行く先は自らが責任を持つと宣言し、大奥を立ち退いた。

 

 

スポンサーリンク

 

 

大奥を出てからの於一(篤姫)は鹿児島には戻らず、一橋邸をはじめ東京の各地を転々として、自由な生活を楽しみ、旧幕臣・勝海舟や静寛院宮(和宮)とも度々会っていた。

生活に困窮することがあってもの薩摩藩からの金銭援助を断り、あくまでも徳川家の人間として生きたと言われる。

また、徳川宗家16代・徳川家達に英才教育を受けさせ、海外に留学させるなどもしていた。

明治16年(1883年)、於一(篤姫)は徳川宗家邸で脳溢血で倒れ死去。享年49歳。

於一(篤姫)は、明治維新後に自分の所持金を切り詰めて、元大奥関係者の就職や縁組に奔走しており、死後に確認された所持金は3円(現在の6万円ほど)しかなかったといわれている。

 

 

スポンサーリンク

大河ドラマ西郷どん(せごどん)【岩山糸、愛加那、須賀、於一(篤姫)】西郷隆盛を愛した妻・女達をまとめて紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 【岩山糸、愛加那、須賀、於一(篤姫)】 西郷隆盛を愛した妻・女達をまとめて紹介! 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で数多く登場する魅力的
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ
大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

大河ドラマ西郷どん(せごどん)宝島事件とトカラ列島 島津久光が大久保正助に探させた日本とイギリスが戦った事件

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 宝島事件とトカラ列島 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第11話で、島津久光が西洋人の戦い方を知るために大久保正助に探させて読もうとしていたのが「宝島事件」の記録。 これ …

【岩倉具視】大河ドラマ西郷どん(せごどん)で笑福亭鶴瓶が演じる怪しい公家を超簡単に紹介!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 岩倉具視 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で貧乏公家として登場するのが笑福亭鶴瓶が演じる「岩倉具視」。 岩倉具視は倒幕を成し遂げた功労者として、また明治新政府では最高権力 …

木場伝内(こばでんない)と田中雄之介【西郷どん(せごどん)】奄美大島の島人を苦しめる薩摩藩士たち

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 木場伝内(こばでんない)と田中雄之介 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第18話「流人 菊池源吾」から奄美大島編がスタートし、西郷吉之助と島民たちの物語が繰り広げられます …

朝彦親王(中川宮・青蓮院宮)西郷どん(せごどん)で岩倉具視に「曲者」と称され一橋慶喜と裏で繋がる皇族は皇學館大学の創始者!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 朝彦親王(青蓮院宮・中川宮) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で登場する数少ない皇族・朝彦親王。※朝彦親王は、青蓮院宮、粟田宮、中川宮、賀陽宮、久邇宮など数多くの名称で呼 …

中原尚雄「ボウズヲシサツセヨ」西郷どん(せごどん)刺殺?視察?西南戦争のきっかけを作った政府の密偵(スパイ)

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 中原直雄(なかはらなおお) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第45話、西郷隆盛がつくった私学校には鹿児島だけでなく、全国から入門者がやってきます。 「中原尚雄(なかはら …