西郷どん関連

ガトリング砲|西郷どん(せごどん)西郷吉二郎が命を落とした北越戦争で河井継之助が導入した最新兵器

投稿日:2018年9月27日 更新日:

大河ドラマ「西郷どん(せごどん)
ガトリング砲

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第38話で、西郷吉之助の弟・西郷吉二郎が戊辰戦争に参加して北陸で命を落とします。

この「北越戦争」と呼ばれた戦いで、新政府軍の敵だったのが強大な軍事力を誇った長岡藩でした。

傑物と呼ばれた長岡藩の家老・河井継之助は、「ガトリング砲」と呼ばれる最新兵器を駆使して新政府軍を防戦一方に追い込んだといわれます。

この記事では、5,000の兵力にも匹敵するといわれた兵器「ガトリング砲」について簡単に紹介します。

 

 

出典:https://mogiseka.at.webry.info/

スポンサーリンク

 

ガトリング砲

ガトリング砲は、1861年にアメリカ合衆国の発明家・リチャード・ジョーダン・ガトリングによって製品化された機関銃で、複数の銃身を人力やモーターなどで回転させながら給弾・装填・発射・排莢のサイクルを繰り返し、連続発射することで殺傷力と高めた兵器。

ガトリングが発明した1681型では1分間に最大200発の発射が可能であり、販売の宣伝文句は「一挺で一個連隊(5,000人)に匹敵する」だった。

 

日本では戊辰戦争において家老・河井継之助が率いた長岡藩が、ガトリング砲を実戦で使用した記録がある。

河井継之助は鳥羽伏見の戦いで旧幕府軍が敗北すると、長岡藩兵を率いて江戸に急いで戻っていた。

そして河井継之助は長岡藩の江戸藩邸および備品等を処分して資金を工面し、横浜のアメリカ人の武器商人・スミスからガトリング砲を購入した。

こうして当時、日本には3門しかなかったと言われたガトリング砲は、長岡藩が2門を所持することとなった。

河井継之助は軍制改革を行って強力な兵力を保持し、ガトリング砲などの最新兵器を背景に、新政府軍と旧幕府軍との間に中立を保とうとしていた。

しかし、新政府軍にとっては、会津など東北に戦線を拡大するにあたって途中に位置する長岡藩を見過ごせば、その強大な軍事力をもって挟み撃ちに遭う恐れがあった。

このため長岡藩は新政府軍からの攻撃を受け、北越戦争が始まってしまう。

長岡城に配置されたガトリング砲は、河井継之助自身が操縦して応戦したと伝えられており、新政府軍に大きな損害を出したとされる。

しかし、ガトリング砲の威力を最大限に発揮できるのは野戦。

新政府の大軍に押された長岡藩とガトリング砲は、戦況を一変させるような活躍はできず長岡城は落城となった。

 

ガトリング砲の威力が一番よく分かるのは、映画「ラストサムライ」ではないでしょうか。

 

出典:http://www.nicovideo.jp/

スポンサーリンク

 

西郷どん(せごどん)あらすじ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・

西郷どん(せごどん)記事まとめ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

彰義隊と上野戦争|西郷どん(せごどん)大村益次郎の活躍で1日で殲滅させられた寛永寺に籠もる旧幕臣たち。

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 彰義隊と上野戦争 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、西郷吉之助と勝海舟の会談によって「江戸無血開城」が行われ、江戸の町は戦火から救われました。 また、徳川慶喜も新政府へ …

【寺田屋騒動】西郷どん(せごどん)錦戸亮が演じる西郷信吾、有馬新七らが粛清された薩摩藩内の同士討ち事件

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 寺田屋騒動(寺田屋事件) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の中盤、京都で起こる薩摩藩士同志による粛清事件が『寺田屋騒動(寺田屋事件)』。 西郷吉之助はこの事件を事前に止め …

明治天皇(睦仁親王)大河ドラマ西郷どん(せごどん)孝明天皇崩御により15歳で即位した新時代の天皇の生涯

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 明治天皇(睦仁親王) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、一橋慶喜を信頼し、変革を嫌っていた孝明天皇が突如崩御して、若干15歳(満14歳)の睦仁親王が明治天皇として即位し …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)ヒュースケン 将軍・徳川家定と対面したハリスの通訳・ヒュースケンは「浪士組」に襲われ命を落とす

大河ドラマ西郷どん(せごどん) ヒュースケン 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第14話で、13代将軍・徳川家定と対面してアメリカ大統領の親書を渡すハリス。 その傍らで通訳として同席したのがヒュースケン …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)ふき(およし)と旅籠、飯盛女とは?借金のカタに身売りされた百姓の娘ふきは、江戸で吉之助と再会を果たす

大河ドラマ西郷どん(せごどん) ふき(およし)と旅籠、飯盛女とは? 大河ドラマ西郷どんの第2話「立派なお侍」で登場する、百姓の娘・ふき。 年貢徴収役人の補佐として西郷吉之助(隆盛)は、農地をまわってい …