大河ドラマ「麒麟がくる」
第14話「聖徳寺の会見」あらすじ
【ネタバレ注意】
この回では、ついに「マムシの道三」こと斎藤利政(道三)と、のちの「第六天魔王」織田信長がご対面!!そう有名な聖徳寺(正徳寺)の会見が描かれます。後世に伝わっている通り、奇抜なファッションからの変身で道三を驚かすことに成功する信長。さらに、ここに帰蝶の機転で手に入れた鉄砲隊でさらに追い打ち。また、信長の考え方にすっかり道三は気に入ってしまうという、割と通説通りの展開。それでは信長が道三の心を掴んだ大河ドラマ「麒麟がくる」の第14話あらすじネタバレを見ていきましょう。
前回 大河ドラマ「麒麟がくる」第13話のあらすじ
大河ドラマ「麒麟がくる」第14話あらすじ
聖徳寺(正徳寺)の会見
天文22年(1553)春、織田信長と斎藤利政(のちの道三)の会見が聖徳寺で実現することになり、利政は先に信長の顔を見ておきたいと言い出した。
このため、光秀は利政を連れて廃屋に隠れ、行列の中に信長の姿が見えたら合図して知らせることにした。
やがて信長の行列が廃屋の前を通りかかると、おびただしい数の鉄砲隊の中、ふでぶてしく馬に乗る奇抜な格好の信長が現れた。
鉄砲隊の数、破天荒な信長の姿に利政は絶句し、光秀も言葉を失っていた。
聖徳寺での会見では、利政が大広間で待っていても、とうに到着しているはずの信長がなかなかこない。
利政がしびれを切らしてイライラしはじめた頃、キッチリ正装したフォーマルな信長がやってきた。
信長は帰蝶の用意した利政好みの装束に着替えていたために遅れたと詫びると、利政は何も文句が言えなくなった。
そして信長は帰蝶がこの会見を楽しみにしつつも、殺されてしまうのではないかと心配していると付け加えた。
これを聞いて利政は300を超える鉄砲隊を引き連れた男をどうやって討ち取るのかとおどける。
すると、信長は鉄砲隊は利政に侮られないように帰蝶が仕組んだことで、自分は帰蝶の手のひらで転がされている「尾張一のたわけ」だと笑った。
裏の裏までぶちまけられ、利政は笑うしかなく、つられて一同が大爆笑することとなった。
この会見に同席した信長の家臣は、信秀以来の重臣たちではなく、土豪出身の佐々成政、前田利家だった。
信長はこの世を変えるのは家柄や血筋ではなく、実力であると説明し、我らも変わらなければならないと力説した。
これを聞いて利政は「信長殿はたわけじゃが、見事なたわけじゃ。意味は帰蝶に聞いたらいい」と話した。
この二人の様子を見て、緊張していた光秀もやっと顔に笑みがこぼれるのであった。
その夜、明智荘に戻った光秀は、皆の前で会見での出来事や、会見後に利政が門まで見送ったこと、利政が「帰蝶が良いところに嫁に行った」と呟いたことを話した。
母の牧は藤田伝吾(行政)らが戦になるかもしれないと心配していたことを話すと、そこに煕子が食事を持ってきた。
そして煕子は「子どもの頃の帰蝶さまが明智荘によく来たのは、光秀さまに会いたいからで、ゆくゆくは嫁入りするのではと噂になっていましたよ」と話した。
光秀は話をはぐらかそうと飯をかきこみ、喉をつまらせるのであった。
村木砦の戦い
その頃、駿府に着いていた望月東庵と駒は大金をもらえるアテが外れていた。
治療費として大金を出すといった豪商の子はすでに治っており、治療の必要がなかったのだ。
このため、東庵は他の者を診て金を稼ごうとし、今向かおうとしているのは今川の軍師・太原雪斎の臨済寺だった。
道中、駒は薬の補充のために薬種問屋を訪れると、店内で対応してくれたのは驚くことに菊丸だった。
菊丸は味噌が売れないので薬屋に転身したのだという。
二人が話していると、今度は荒くれ者に追われた藤吉郎が入って来た。
藤吉郎は駒に字を教えてもらってからも勉学を続け、いつか荒くれ者たちを懲らしめてやると息巻いていた。
一方、先に臨済寺にきた東庵は太原雪斎に鍼を打っていた。
雪斎はあと2年自分を生かしてくれたら、織田を討ち滅ぼし、一生駿府で暮らせるよう取り計らうと話していた。
その後、今川軍は知多半島の緒川城を攻略するため、北に村木砦を築いた。
周りはすでに今川方に下り、孤立した緒川城は信長に救援を求めたが、信長は織田彦五郎(信友)との間に内紛を抱え、身動きが取れなかった。
このため、信長は利政に助けを求めることにした。
信長が村木砦を攻めている間、那古野城を守って欲しいと依頼したのだ。
信長の救援要請を受けて利政は明智光安と光秀を呼んだ。
そして光安には状況に応じて織田彦五郎の背後を衝き、光秀には信長の村木砦攻略を見てこいと命令した。
すると、そこに斎藤高政(のちの義龍)と稲葉良通(のちの一鉄)が現れて利政を厳しく批判した。
織田彦五郎と戦になれば、背後にいる尾張守護・斯波義統とも争うこととなり、光秀も今回の利政の作戦は得策ではないと感じていた。
しかし、利政は「信長を甘く見ると、いずれひれ伏すときがくる」と言い、何が何でも援軍を出すことを決めてしまった。
その後、このままでは美濃が滅びると憂う高政に、稲葉良通は家督を継いで自分が政治を行うべきだと焚きつけるのであった。
天文23年(1554)正月、村木砦を信長が攻めた。
この村木砦の戦いは、鉄砲隊を駆使した信長軍が今川軍を一掃し、勝利を収めた。
丘の上にはこの戦いを静かに見守る光秀の姿があった。
次回 大河ドラマ「麒麟がくる」第15話あらすじ
大河ドラマ「麒麟がくる」第14話の感想
放送終了後に掲載します。