西郷どん関連

大河ドラマ西郷どん(せごどん)島津茂久(忠義)斉彬の死後、藩主となるも実権は斉興、久光に握られた今上天皇の曽祖父

投稿日:2018年1月9日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
島津茂久

大河ドラマ西郷どんで、島津斉彬亡き後に薩摩藩主になる島津久光の子・島津茂久。

父・久光を差し置いて、茂久が藩主に就任したのは、斉彬の遺言があったからですが、実権はすぐに祖父・斉興が握ってしまいます。

さらに祖父の死後は、父・久光が後見として実権を握り、この茂久は何かできるチャンスはありませんでした。

今回は、退位間近の第125代天皇陛下の曽祖父にあたる島津茂久(忠義)について簡単に紹介します。

 

出典:https://www.instagram.com/

スポンサーリンク

 

 

島津茂久(もちひさ)

薩摩藩の最後の藩主で、島津氏第29代当主。

初名は忠徳、藩主時は茂久、維新後は忠義を名乗った。

天保11年(1840年)に島津氏分家の重富家当主・島津久光の長男としてに誕生し、安政5年(1858年)の斉彬没後、遺言により島津本家を継いで藩主となった。

遺言では斉彬の子・哲丸が幼少のために仮養子という形だったが、ほどなくして哲丸は死去している。

茂久は藩主になったものの、藩政の実権は祖父の斉興、斉興死後は後見人となった父・久光、さらに西郷隆盛、大久保利通らに握られ、茂久主導で幕政に関与することはできなかった。

 

大政奉還後、茂久は西郷隆盛・大久保利通・小松帯刀らの進言で薩摩藩兵3千を率いて京へ向かい、鳥羽・伏見の戦いで大勝利を納めた。

この直後、茂久は陸海軍総督に任命されるが、西郷の進言でたった1日で辞任している。

西郷の進言は、茂久の総督就任が「島津幕府」の足掛かりと考える藩士たちを抑えるためである。

 

明治維新後は長州・土佐・肥前の3藩と協力して版籍奉還を行い、名を「忠義」と改めて薩摩藩知事となった。

明治4年(1871年)の廃藩置県後に茂久は公爵となり、政府の命によって東京に在住。

茂久は、西郷が起こした西南戦争時も東京に留まっており、一切関わらなかった。

明治17年(1884年)、鹿児島県令に「造士館再建の願」を提出し、鹿児島県立中学造士館の設立に尽力。

明治21年(1888年)に政府の許可を受け鹿児島に帰郷し、明治30年(1897年)に58歳で死去。

茂久の八女・俔子(ちかこ)は久邇宮邦彦王の后となり、昭和天皇の皇后となる良子(ながこ)を産んだ。

 

 

出典:https://blogs.yahoo.co.jp/

スポンサーリンク

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ
大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

大河ドラマ西郷どん(せごどん)海国図志とは?謹慎中の大久保正助が読んだ海国図志(かいこくずし)は国防の教科書か?

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 海国図志とは? 大河ドラマ西郷どんの第5話「相撲じゃ!相撲じゃ!」で、謹慎中で外に出れなくなった大久保正助が読みたがっていた本が「海国図志」です。 吉之助がこの「海国図 …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)とぅま(愛加那)の手の入れ墨(刺青・ハジチ・ハジキ)の意味とは?

大河ドラマ西郷どん(せごどん) とぅま(愛加那)の入れ墨・刺青の意味 大河ドラマ西郷どんの18話「流人 菊池源吾」から登場する二階堂ふみが演じる「とぅま(愛加那)」という女性。 この「とぅま(愛加那) …

大河ドラマ西郷どん【島津忠剛・ただたけ】於一(篤姫)の実父は藩主・島津斉彬の願いで於一を島津本家の養女に送り出す。

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 於一(篤姫)の父 島津忠剛(ただたけ) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で藩主の島津斉彬は、一族の中にあって利発な於一(篤姫・天璋院)を気に入り、自分の養女として将軍家に …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)【なた豆】嫁の須賀に満佐が教えた西郷家の伝統の味「なた豆の味噌漬け」のなた豆とは?

大河ドラマ西郷どん(せごどん) なた豆 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第7話で、西郷家にやってきた吉之助の嫁・須賀。 愛想のない須賀でしたが、貧乏を気にする吉之助に対し「貧しさは恥ではない」と言って …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)月照 尾上菊之助が演じる怪しい尊王攘夷派の僧は西郷と共に錦江湾で入水自殺を図る

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 月照 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、尾上菊之助が演じるのが少し怪しい雰囲気を漂わせる尊王攘夷派の僧・月照。 ドラマの中で、西郷吉之助(隆盛)は月照をひと目見て、その …