大河ドラマ「麒麟がくる」
第3話「美濃の国」
あらすじ【ネタバレ注意】
織田信秀(髙橋克典)をハメた見事な罠、裏でコソコソとやっていた帰蝶の旦那・土岐頼純の毒殺など、道三の策が炸裂しまくった前回から、この第3話では「麒麟がくる」を今後盛り上げてくれる脇役たちの謎が次々と描かれていきます。特に京から連れてきた望月東庵の助手・駒(門脇麦)は美濃と関係があるのか?斎藤利政(道三)の長男・斎藤高政(伊藤英明)は本当に道三の息子のなのか?この回に見逃すと今後の伏線回収の意味が分からなくなるので見逃すことはできんぞ!それでは「麒麟がくる」第3話あらすじネタバレじゃ。
前回(第2話)のあらすじはこちら
大河ドラマ「麒麟がくる」第3話あらすじ
駒の謎と帰蝶の涙
美濃国は守護である土岐家が治めて権力を握っていたが、土岐頼武と土岐頼芸の兄弟が守護の座を巡り争って以降、権威は著しく衰えていた。
守護代・斎藤利政(のちの道三)は織田信秀の侵攻を防いだ天文16年(1547)の冬、頼武の嫡男で守護であった土岐頼純を殺害し、美濃国の新しい支配者になろうとしていた。
一方、明智荘では先の戦で負傷した藤田伝吾(行政)の代わりに、明智光秀がおぼつかない足取りで農作業に励んでいた。
そんな時、光秀によって野盗から命を助けられた菊丸が現れた。
菊丸は実家の三河に戻ったが、母から命の恩人に礼をするように言われ、味噌などの品を持って美濃に戻ってきたのだった。
そこに駒に付き添われた伝吾がやってきて、傷の手当のために医師の望月東庵が薬草を集めていると言う。
すると菊丸は薬草を差し出し、生えている場所に連れて行くことを約束してくれた。
駒と菊丸が打ち合わせをしていると、今度は夫・土岐頼純を亡くしたばかりの帰蝶(のちの濃姫)がやってくる。
帰蝶は農作業に苦しむ光秀を手伝うためにわざわざ来たのだが、田んぼに入るなりタニシを踏んで足をケガしてしまった。
その後、帰蝶は光秀の館で治療を受けながら、光秀の母・牧を交えて子供の頃を振り返った。
帰蝶が光秀に双六で負けたことがなかった話や、美濃に伝わる「狐女房の説話」で盛り上がると、ふいに駒が「狐女房の説話」の一説を思い出す。
それは駒が昔、火事から助けてくれた侍が慰めようとして聞かせてくれたものだった。
美濃との不思議な縁があるものだと3人で話していると、そこに光秀が入ってきて帰蝶の迎えの使者が来たことを伝えた。
すると帰蝶は光秀一人を連れ出し、夫の死について何か知らないかと尋ねた。
帰蝶の訪問の目的はこれだったのかと思った光秀は、正直に「土岐頼純は織田信秀と通じて戦を起こそうとしたため利政に殺害された」と話した。
これを聞いた帰蝶は、涙をこらえながら明智荘をあとにするのであった。
斎藤高政(義龍)出生の謎
土岐頼純を殺害した利政は、守護の後釜に頼純の父・頼武との争いに敗れてひっそり暮らしていた土岐頼芸を迎えようとしていた。
利政が長男・高政(のちの義龍)を連れて頼芸の館を訪問すると、頼芸は鷹の絵を描いていた。
「土岐の鷹」と呼ばれる絵は父・政房から継承されたものだと誇らしげに話す頼芸は、ふいに筆を止めると利政に頼純の殺害について真偽を問い詰めた。
すると利政は「めっそうもない」とおどけ、戦の責任を負って自害したと弁明し、改めて頼芸に守護になって欲しいと願い出た。
しかし、土岐家を操り人形のように扱う利政のことが信じれない頼芸は首を縦に振らない。
これに利政は美濃国の結束のためにも守護・土岐家の権威が必要だと話し、強引に押し付けてしまった。
目的を果たした利政はその場をあとにしようとすると、頼芸は高政を呼び止めて「母の深芳野は元気か?」と尋ねた。
高政の母である深芳野はもともと頼芸の愛妾であったが、利政の求めに応じて側室として下賜された過去があった。
そして頼芸は高政の耳元で「我が子と思うておるぞ」とささやいた。
やがて利政たちが帰ると、頼芸は家臣に美濃を利政から取り戻すため、尾張の織田信秀に出兵を促す使者を出すよう命じた。
そんなこととも露知らず、高政は稲葉山城に戻って深芳野に会い「自分の本当の父親は頼芸様では?」と聞いた。
すると深芳野は不敵な笑みを浮かべ、「父親は斎藤利政様である」とだけ返答。
その瞬間、利政が部屋に入ってきて話は途切れた。
高政は複雑な思いを持ったまま退出するしかなかった。
その後、高政は光秀を呼び出し、裏山で鉄砲の試し撃ちを行うこととした。
その道中、高政は「美濃は父の元では治まらない。いずれ自分が治める。その時は自分に力を貸してくれ」と光秀に話した。
光秀は「わかった。その前にお主の話をよく聞く必要がある」と、これに了承するのであった。