大河ドラマ西郷どん(せごどん)
愛国公党
大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、征韓論と巡る明治六年の政変によって政府を辞めた西郷隆盛。
西郷隆盛は鹿児島に帰って農民のような生活を送りますが、共に辞職していた元土佐藩士・板垣退助と後藤象二郎などは、高知で日本最初の政治結社「愛国公党」を結成し、政府批判を行いました。
この記事では、民選議会の開設を目的として結成された板垣退助らを中心とする政治結社「愛国公党」について簡単に紹介していきます。
愛国公党
征韓論に敗れ、明治六年政変で下野した板垣退助、後藤象二郎らは、全ての人間は生まれながらに自由かつ平等で、幸福を追求する権利をもつという『天賦人権論』に基づき、士族や豪農・豪商ら平民にも参政権を与え、議会開設することを主張しました。
この「民撰議院設立」を政府に要求するため、明治7年(1874)に東京京橋区銀座の副島種臣邸で結成されたのが政治結社「愛国公党」。
しかし、「愛国公党」は『民撰議院設立建白書』を提出したものの、政府に反対され要求は飲まれることはなかった。
のちに当たり前になる民撰議会であるが、「愛国公党」の主張は時代の流れよりも早すぎていた。
また、不平士族の政府批判的要素も強かったため、政府の頑強な抵抗にあったことも失敗の原因である。
その後、「愛国公党」は板垣退助が帰郷し、またメンバーの一人であった江藤新平が「佐賀の乱」を起こしたために活動は停止し、自然消滅してしまった。
板垣退助
愛国公党本誓(決意表明)
天は普遍的人権を人民一人一人に等しく授けたもので、人の力で動かしたり奪ったりしないものである。
武力による支配体制は人民を虐げて奴隷としてきた。
そういった社会は少しも解消していないし、そのことを認識して改めようともしない。
そのような有様で国威や国民の富を欲しがっても得ることはできない。
我々は志を同じくする仲間と天から授かった普遍的人権を確保しようとここに誓い合う。
「政府」は、人民のために設けられたものである。
愛国公党の目的は人民の普遍的人権を保護主張し、帝と人民が一心同体となり、幸福と不幸、平和と緊張を分かち合って日本国を持続発展させていくことである。
西郷どん(せごどん)あらすじ
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