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【大政奉還】西郷どん(せごどん)徳川慶喜が政権返上!討幕の気配を感じた慶喜が絶妙のタイミングで打つ幕府消滅の一手

投稿日:2018年8月29日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
大政奉還

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で松田翔太が演じる15代将軍・徳川慶喜は、薩摩藩と長州藩が討幕に向けて動き出したのを感じ、誰もが予想しなかった一手を絶妙のタイミングで打ちます。

それが幕府が朝廷に政権を返上する「大政奉還」の一手。

これによって「討幕!」といきり立っていた薩長両藩は、倒すべき相手を突然無くしてしまいました。

この記事では、250年続いた江戸幕府を終わらせることで討幕派の勢いを削いだ「大政奉還」について簡単に紹介しています。

 

 

してやったり

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大政奉還

江戸時代における日本の実質的統治者は、形式的に朝廷から将軍宣下があった徳川家であった。

つまり、幕府は政治の大権を天皇から預かっているという立場である。

幕末になると開国問題や通商条約締結問題などで国論が分裂し、幕府は権威を失墜させ、朝廷の間にも意見の一致しないということが起こる。

このため幕府は、朝廷との公武合体による権力の再強化を図ろうとしていた。

一方、薩摩藩は公武合体の中で雄藩の政治参加を目指して活動していたが、15代将軍・徳川慶喜が主導する政治の前に敗北し、長州藩とともに武力倒幕路線に切り替えていった。

また、土佐藩では坂本龍馬が後藤象二郎に、大政奉還、議会開設、憲法制定、陸海軍の創設など新たな政治綱領を提示していた。

後藤象二郎は『大政奉還論』を採用し、薩摩藩の小松帯刀らから同意を得て「薩土盟約」が締結。

薩摩藩が「大政奉還」による平和的解決に同意したのは、慶喜が「大政奉還」を拒否すると考え、これを討幕の大義名分にしようとしたからであった。

この間にも薩摩藩は長州藩との間で武力討幕準備を進め、結局この「薩土盟約」は解消。

土佐藩は単独で『大政奉還建白書』を将軍・徳川慶喜に提出する運びとなった。

 

 

やっぱ同盟やめますので!

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慶応3年(1867)10月12日、土佐藩から提出された『大政奉還建白書』から、将軍・慶喜は薩長の挙兵が近いと踏み、この方策を受け入れて密書を京へ返した。

翌日、上洛中の40藩重臣を二条城に集めて「大政奉還」の意思を伝えると、14日には天皇に対して正式に『大政奉還上奏書』として提出するなど、慶喜は一連の流れを驚愕するほどのスピードで行った。

突然の上奏書提出に朝廷の上層部は困惑したが、15日には慶喜を迎えた朝議で勅許が決定し「大政奉還」が成立。

このとき、慶喜は「大政奉還」によって薩長ら討幕派の大義名分を奪う一方で、政権を返上しても運営する能力も体制もない朝廷は徳川家に泣きつき、実質的に政権を握り続けられると考えていた。

この慶喜の目論見は見事に当たり、外交に関して何も対応できない朝廷は、慶喜に当分の間、庶政を委任することとなった。

一方、大政奉還上表の同14日、武力討幕を目指す薩長州両藩に岩倉具視から「討幕の密勅」が密かに渡された。

しかし、この時点において親幕府派である摂政・二条斉敬が朝廷内で実権を握っていたため、この密勅は討幕派による偽勅の疑いが濃いものであった。

討幕の実行は「大政奉還」が受け入れられたことにより延期となったが、岩倉具視と薩長両藩は計画を練り直し、王政復古のクーデターを起こすことになっていく。

 

 

めんどくせーから適当に書こうよ~密勅なんて

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