麒麟がくる|水野信元(横田栄司)尾張と三河の調整役として権勢を誇った家康の伯父

   

大河ドラマ麒麟がくる
水野信元

大河ドラマ「麒麟がくる」では、松平竹千代(のちの徳川家康)の叔父である水野信元(横田栄司)が登場してきます。超有名な武将ではないものの、実はこの「水野信元」は大河ドラマ「おんな城主直虎」でも登場している織田家、徳川家にとってなくてはならない存在。そんな「水野信元」がいたからこそ、織田家、徳川家の同盟やその後の躍進があったといっても言い過ぎではないと思います。この記事では、今や大河ドラマの常連になってしまった知多半島の雄「水野信元」について簡単に紹介しています。

 

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水野信元(?~1576)

織田と結びついた知多半島の雄

水野信元は尾張国~三河国の国境付近、知多半島地域を支配していた豪族・水野忠政の次男として生まれました。生年は分かっていません。

父・忠政は三河国の松平氏や駿河国の今川氏との関係を重視していましたが、信元は家督と継ぐと知多半島の統一を目標とし、三河への侵攻を目論む尾張国の織田信秀に協力していきました。

この信元の方針転換により、三河の松平広忠に嫁いでいた異母妹・於大の方(家康の母)は離縁されています。

この結果、信元は知多半島をほぼ手中に収めましたが、一方の織田氏の三河侵攻は失敗し、今川氏が同地域で力を持つようになっていきました。

 

出典:https://ameblo.jp

 

 

天文20年(1551)、織田信秀が急死し、一族間での争いが勃発。

すると今川氏は織田氏が動けないのをいいことに、信元が治める地域を侵略し、要衝となる地域に村木砦を築きました。

知多半島に今川氏の勢力が食い込むことは、織田氏にとっても戦略的に大きな痛手となります。

そこで信元は、信秀の後を継いだ織田信長を頼って救援を依頼しましたが、このとき信長は一族での争いで城を明けることが許されない状況でした。

このため、信長は自らの居城を義父・斎藤道三の援軍に任せ、援軍に向かうという前代未聞の作戦に出て、今川の拠点・村木砦の攻略しました。

この救援作戦で信長は名を高め、ますます信元は織田氏との関係を重視するようになりました。

 

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甥・家康の相談役

永禄3年(1560)、桶狭間の戦いが起こり、今川義元が信長に討ち取られます。

すると、三河では信元の甥・松平元康(のちの徳川家康)が今川家から独立を果たしました。

このとき信元は仲介役となって信長と家康の同盟を締結させることに成功しました。

尾張の信長、三河の家康の間にいた信元は、両者にとっては緩衝材であり、特に家康にとっては叔父として頼れる存在でもありました。

 

永禄10年(1567)、信元は家督を養子・水野信政に譲ったものの、信長の上洛戦、姉川の戦いなどに従軍し、佐和山城を攻略するなど武功を重ねていきました。

また、信元は元亀3年(1572)に三方ヶ原の戦いに家康の援軍として参陣した際は、野戦を主張する家康に反対して籠城戦を勧めました。

しかし、家康は野戦を選択して大敗北。

信元は命からがら帰ってきた家康に代わって浜松城の指揮を執りました。

その後、長篠の戦いにも参加した信元は、織田家の中でも24万石を領する大きな存在となっていきました。

 

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信元を襲う悲劇

天正2年(1575)、織田氏が武田領・美濃国岩村城を包囲した際、信元が岩村城に兵糧を流したという噂が流れます。

これを信じた織田の重臣・佐久間信盛は信長に訴え、信元は家康によって呼び出された際に三河大樹寺で殺されてしまいました。

信元を斬った平岩親吉は「仕方なく斬った」と涙ながらに詫び、案内役をしていた久松俊勝(於大の方の再婚相手)は責任を感じて出奔。

兄を殺された於大の方は、信長の命に従った徳川信康ら岡崎衆を恨み、これが信康殺害への遠因になったともいわれています。

信元の所領は、讒言を行った佐久間信盛が領有しましたが、この信盛も天正8年(1580)に信長によって追放されました。

追放理由の中には「信元は冤罪である」ことが含まれています。

その後、信長は家康の下にいた信元の弟・忠重を自分の配下に組み入れ、信元の所領を与えて水野家を再興させることになります。

 

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