西郷どん関連 その後

【徳川慶喜のその後】西郷どん(せごどん)明治維新後のヒー様はどうなった?ケイキ様としての生活を送る元将軍のその後を追う

投稿日:2018年9月12日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
徳川慶喜のその後

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で主人公・西郷吉之助の最大の敵として幕府の頂点に君臨した徳川慶喜は、吉之助が起こす革命によって次第に追い詰められ、ついには江戸城を明け渡して歴史の表舞台から消えていきました。

では、その後の慶喜はどうなったのか?という疑問に答えるため、この記事では徳川慶喜が幕府崩壊後に送る人生を簡単にまとめました。

遊び人「ヒー様」から将軍へ、そして将軍から再び遊び人「ケイキ様」へと変わった「徳川慶喜のその後」をご覧ください。

 

 

出典:https://www.instagram.com/

スポンサーリンク

 

徳川慶喜のその後

慶応4年(1868)4月に江戸城が明け渡された後、徳川慶喜は上野に立て籠る彰義隊や旧幕臣の暴発を恐れ、水戸の弘道館の至善堂にて謹慎していた。

7月に徳川家が駿府に移封されて慶喜も駿河の宝台院に移ったが、明治2年(1869)に戊辰戦争が終結すると謹慎は解除。

そのまま慶喜は静岡(駿府より改称)に居住した。

静岡での慶喜は政治的を野心を全く持たず、趣味に没頭する生活を送り、地元の人々から「ケイキ様」と呼ばれて親しまれた。

慶喜の趣味としては以下のとおり。

自転車:愛用の自転車でサイクリングしていた。このとき、家臣達は走らされていた。

 

出典:http://www.isobekaikei.jp/

 

 

写真:趣味として写真雑誌にも投稿したが、なかなか採用されず上達もしなかった。

油絵:最初は狩野派に絵を学び、静岡では西洋画法を身につけた中島仰山を召して油絵を学んだ。

慶喜の風景画の多くに橋が描かれており「近世から近代への橋渡し」という意味があるといわれる。

他にも莫大な隠居手当てをもとに狩猟、投網、囲碁、謡曲などを嗜んだが、一方で慶喜は旧幕臣たちの訪問があってもほとんど会おうとせず、共に静岡に移り困窮していく旧家臣の生活に無関心であったため、恨み嘆きの声も多く上がったという。

 

出典:http://www.isobekaikei.jp/

 

スポンサーリンク

 

明治30年(1897)、慶喜は30年近く住んだ静岡を離れ、東京の巣鴨に移り住み、翌年には有栖川宮威仁親王の仲介によって明治天皇に拝謁。

皇居参内の翌日、慶喜は名誉回復に尽力してくれた勝海舟に礼を言い、勝海舟も涙を流して喜んだ。

また、「むやみに旧大名と行き来しないように」という勝海舟の忠告には、慶喜は「その通りにします」と返答したという。

 

出典:http://www.shizubi.jp/

そして慶喜は明治35年(1902)に公爵に叙せられ、徳川宗家とは別に徳川慶喜家を興すことを許された。

また、貴族院議員にもなって35年振りに政治に携わることになった。

明治43年(1910)、議員を辞職した慶喜は、家督を七男・慶久に譲って隠居。

その後は、再び趣味の世界に浸り、大正2年(1913)に急性肺炎で死去した。享年77。

慶喜は朝敵であった自分を赦免し、公爵まで授けてくれた明治天皇に感謝の意を示すため、葬儀を神式で行なうよう遺言していた。

このため、慶喜の墓は徳川家代々の菩提寺である増上寺でも寛永寺でもなく、谷中霊園に皇族と同じような円墳が建てられ葬られた。

 

スポンサーリンク

 

西郷どん(せごどん)あらすじ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・

西郷どん(せごどん)記事まとめ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連, その後

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

紀尾井坂の変|西郷どん|大久保利通暗殺!犯人は誰?動機は?新しき国を夢見た英雄の最期とは

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 紀尾井坂の変 西郷隆盛の最期をもって終了する大河ドラマ西郷どん(せごどん)。 西郷とは違う道を進むことを決め、西南戦争を鎮圧した大久保利通でしたが、翌年には志半ばであっ …

西郷どん48話?【最終回その後③】大久保利通の死後、明治政府はどうなった?

大河ドラマ西郷どん(せごどん)48話? 最終回その後③【明治政府】 大河ドラマ西郷どん(せごどん)は第47話(最終回)では主人公・西郷隆盛が西南戦争でこの世を去り、その後政府の中心にいた大久保利通も暗 …

版籍奉還|西郷どん(せごどん)薩摩から鹿児島へと名を変えた領地と民を天皇に返上する新政府の政策

大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」 版籍奉還 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第39話から、日本は徳川幕府の政治から大久保利通らが主導する明治新政府の政治へと移り変わっています。 その中で「薩摩藩」と …

いだてん|高石勝男(斎藤工)の生涯とその後のド派手な葬儀についてご紹介!誰からも愛されたノンプレイングキャプテン

大河ドラマ「いだてん」 高石勝男(斉藤工) 大河ドラマ「いだてん」で斎藤工が演じるのが、日本水泳の第一人者だった高石勝男という人物。 登場当初、高石勝男は田畑政治から「勝っちゃん」と呼ばれ、一緒に麻雀 …

反射炉とは?西郷どん(せごどん)で島津斉彬が推進した集成館事業の目玉!軍艦や大砲を建造可能にした反射炉って何だ?

大河ドラマ西郷どん 反射炉とは 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、日本が欧米諸国に対抗するために島津斉彬が日本で先駆けて取り組んだ「集成館事業」。 その目玉というべきものが「反射炉」の建造です。 歴史 …