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幾松(木戸松子)大河ドラマ西郷どん(せごどん)で桂小五郎を支え、寄り添い続けた最愛の妻の生涯とは?

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大河ドラマ西郷どん(せごどん)
幾松(木戸松子)

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で薩長同盟、その後の明治新政府の中で重要な役割を果たすのが、玉山鉄二演じる長州藩士・桂小五郎。

桂小五郎は幕府から目をつけられていた長州藩の最重要人物で、初登場シーンでは乞食姿に変装してコソコソやってましたw。

そんな桂小五郎の潜伏生活を支えていたのが、今回紹介する「幾松(のちの木戸松子)」です。

「幾松」は、これまでの大河ドラマでもちょくちょく出てくる有名な人物ですが、この記事ではベタ惚れしていた桂小五郎の逸話も含めてお楽しみください。

 

 

「私達の薩長同盟」より

出典:http://techdou.net/

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幾松(木戸松子)

舞妓はん

幾松は天保14年(1843)、若狭小浜藩士・木崎市兵衛と医師であった細川益庵の娘・末子との間に生まれました。

幼少期の名前は「計(かず)」で、兄弟は諸説あるものの男4人、女3人の次女であったと言われています。

若狭小浜藩主・酒井忠義に仕えていた父が、藩内の事件で連座して妻子を残し京都へ出奔すると、計は母の実家の細川家で幼少期を過ごしました。

その後、父が京にいることを聞きつけ、家族も上京し一緒に暮らしたとされています。

こののち計は難波家に養女に出され、初代「幾松」を名乗っていた義母のつてで14歳で舞妓となります。

美しく、芸事にも秀でていた計は、ほどなくして二代目「幾松」を襲名。

すると、あっという間に有名な芸妓へと成長していきました。

 

出典:http://blog.livedoor.jp/

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桂小五郎

幾松に惚れた桂小五郎は、同じく幾松を贔屓にしていたライバル達と張り合って、大金を使い込んでしました。

しかし、最後は伊藤俊輔(のちの伊藤博文)が刀で脅して、幾松は桂小五郎のものになったといいます。

元治元年(1864)の池田屋事件や禁門の変以降、長州藩は朝敵とされ、桂小五郎は幕府から追われることになりました。

そんな中、幾松は隠れ潜んでいた桂小五郎に握り飯を持っていくなど、危険を省みず必死に支えていました。

また、幾松も新撰組局長・近藤勇に連行されたこともあったといわれています。

ある日、幾松が会津の人間に犯されかけたとき、桂小五郎は潜伏中にも関わらず、三味線をへし折って投げつけ、対馬藩邸に助けを求めたという逸話も残っています。

 

大河ドラマ「花燃ゆ」での幾松

出典:https://ameblo.jp/hinagata-akiko/

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結婚と別れ

明治元年(1868)、幾松は長州藩士・岡部富太郎の養女となって、木戸孝允(桂小五郎から改名)と婚姻し「木戸松子」と名乗ります。

そして明治2年(1869)から二人は東京で暮らしました。

気立てもよく、夫の後輩たちへ面倒見もよかった松子を、木戸孝允は友人達との宴席に同席させ、箱根へ療養に行ったときには夫婦で皇后・美子にも謁見しています。

さらに木戸孝允は、松子のために外国の友人にダイヤモンドの指輪を注文し、夫婦そろって海外渡航の計画までありました。

二人で行く事に木戸孝允は当初照れていましたが、やはり楽しみだったのか、松子の洋装の心配までしています。

しかし、明治10年(1877)に木戸孝允は病で亡くなってしまい、計画は実現することはありませんでした。

京都出張中に倒れた夫の報を聞き、松子は馬車を乗り継いで京都へ向かい、日夜熱心な看病を続けていたといいます。

 

その後、松子は薙髪して「翠香院」と号して、想い出深い京都で夫の墓を護り続けました。

二人には実子がなく、松子は養子の忠太郎と余生を過ごし、明治19年(1886)胃病により病死。享年44。

最愛の夫を失った松子は、忠太郎の成長を生きがいにしていたといいます。

 

出典:https://bakumatsu.org/

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