「真田丸」第43回の感想
はじめに
真田丸見て改めて思ったんですけど、やっぱり三谷幸喜はこういう軍議とか会議の人間模様を描くのがうまいなぁと感じました。
清須会議を映画館で見た時も、コメディを望んでた友人の評価は最悪でしたが、歴史大好き、丹羽長秀大好きな私には最高に面白い映画でしたし、DVDまで買ってしまいましたから。
戦国時代における華々しい戦なんて、ごく一部のものでその裏では、どれだけの人間模様があるのかよ~く分かる作品でした。
大野治長
で、今回の大野治長なんか、これまで幸村を煙たがる最悪な人物だと思って見てましたけど、織田有楽斎を一喝するところがめちゃくちゃかっこよくて、「お!修理やるやん!」ってなって、あの一言だけでファンになってしまいました。あと、今回は片桐且元の心の葛藤とかも、すごく良かったです。
それにひきかえ、淀君と隣のババアめ(怒)ホントにああいう権力者って害でしかないですね。
職員会議で決まった内容を、後で経営者一族の一言でひっくり返す。
まさにサラリーマンの縮図見ているようでした。
織田有楽斎みたいな老害も現代社会と何にも変わらないですよね。
そういう所が今回の大河ドラマってすごく共感できる気がします。
判官贔屓
この真田丸に関しては、真田が勝つっていうIFストーリーでもよくない?って意見もあったようですが、今回の放送見てたら、私もそういう気持ちが沸いてきました。
もともと「判官贔屓」の気があり、25年ぐらい前かな?信長の野望 群雄伝の頃から真田幸村が好きだったんですけど、最近の過剰なブームに嫌気がさして熱く語るのが恥ずかしいって言うか、あのゲームでは烏帽子に髭をたくわえたおじさんだったのに、いつしか超イケメン青年に変っていったから一緒にされたくないみたいな気持ちで一線引いてました。
でも、その考えって実にくだらないって分かりました。
好きになる入口なんか自由だし、どうでもいい話で、真田幸村は私にとって最高の武将であることは変わらないんだから。
中学生のとき読んだ堀和久著「軍師の時代」で泣いたあの時の気持ちがよみがえってきましたよ。
結果が分かってても、勝って欲しいなぁって応援したくなるこの感じなんなんでしょうね。
おわりに
でも、もし実際に真田幸村が活躍して家康倒してたら、こんなにファンになってないんだろうか?
非業の死というか、カッコよく最後は負けるから、この感情があるのかと考えてしまうと非常に複雑な気持ちになります。ややこしいな「判官びいき」の感情って。