大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」
第21話「別れの唄」あらすじ
平成30年大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」第21話「別れの唄」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】は読まないほうがいいです。
たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」ではそのようなことはありもはん。
なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
西郷どん(せごどん)
第21話「別れの唄」
NHK公式 あらすじ
奄美大島に来て2年。吉之助(鈴木亮平)と愛加那(二階堂ふみ)の間に男子が生まれる。吉之助は菊太郎と名づけようとするが、龍佐民(柄本明)は、いつか薩摩に戻る吉之助の子供は菊次郎とすべきと説得する。その頃、薩摩の国父・島津久光(青木崇高)のもとで頭角を現した大久保一蔵(瑛太)の尽力により、吉之助に召還命令が下る。愛加那に別れを切り出せない吉之助。一方、愛加那はもう一人子を授かっていることを知る。
西郷どん(せごどん)
第21話「別れの唄」
あらすじ【ネタバレ注意】
『菊太郎』か『菊次郎』か
文久元年(1861)、西郷吉之助と愛加那との間に男子が生まれた。
奄美大島特有の儀式『イジャシハジメ』が行われ、吉之助は幸せを噛みしめていた。
しかし、この子の名前をめぐって騒動が起こってしまう。
吉之助は長男の名前には「菊太郎」と名付けようと思っていたが、これに龍佐民が反対したのだ。
佐民は吉之助が薩摩に帰り、本妻を迎えたのちに生まれた子に「太郎」とつけるべきで、愛加那との子には「菊次郎」と名付けるべきだと主張。
佐民は、吉之助がいずれ薩摩を背負っていく人物になると予感していた。
このまま奄美大島で生きることを望んでいた吉之助は反論したが、佐民は「一時の情で流されるべきではない」と譲らなかった。
二人の話し合いは平行線で決着がつかないと見るや、愛加那は「菊次郎」と名付けようと諭し、吉之助はついに折れて赤子に「菊次郎」と命名するのであった。
『大久保一蔵』と『海江田武次』
このころ日本国内では、井伊直弼が桜田門外の変で暗殺されてから1年が経過していたにもかかわらず、幕府の政治は改善されることなかったために不満の声が高まってきていた。
そして薩摩では、藩主の父・島津久光が今こそ斉彬の遺志を引き継いで挙兵すべきと考え動き出した。
久光は中山尚之助、小松帯刀、堀次郎、大久保一蔵ら4人を側近に選んだ。
大久保正助が久光から名を賜り「大久保一蔵」と名を改めて、異例の大出世を成し遂げたのだった。
一方、婿入りした有村俊斎も「海江田武次」と改名し、桜田門外の変に関わった弟たちのことを誇らしげに語っていた。
そんな折、海江田武次が吉祥院で話していると、一蔵がやってきた。
一蔵は、薩摩が京で挙兵することを藩主・島津茂久が決め、ついに精忠組の忠義を示す時が来たと伝える。
さらに吉之助の薩摩復帰も決定したことも告げると、一同は歓喜していたがその中には有馬新七の姿はなかった。
どうも有馬新七は、藩から藩校・造士館の先生任じられて忙しいらしい。
一蔵が、自分のことを気に入らないといった有馬新七のことを気に病んでいると、大山格之助は吉之助が帰ってきたら全て丸く収まると慰めた。
吉之助と一蔵の再会
奄美大島では、吉之助が以前に正助(一蔵)に依頼していた砂糖車の鉄製の車輪が届いていた。
しかも、これを届けにきたのは一蔵だった。
久しぶりの再会に一蔵は喜び、その傍らにいた愛加那との対面も素直に喜んだ。
吉之助は何度も愛加那にことを書いた手紙を一蔵に送っていたため、是非会ってみたいと思っていたのだ。
一方で、鉄製の車輪を積んだ大八車を島人たちと力を合わせて引いている吉之助の様子を見た一蔵は、複雑な気持ちになっていた。
吉之助がすっかり島になじんでいたからだ。
サトウキビ畑で車輪が取り付けられると、その性能に島人は驚き「これで楽になる」と歓喜した。
しかし、富堅だけは「これは島人を楽にするためのものではなく、薩摩藩が砂糖をもっと多く搾り取るためのものだ」と水を差す。
すると吉之助は怒り、富堅に相撲を挑んだ。
一蔵は止めようとしたが、島では二人の相撲は名物になっているようで、皆が異常に盛り上がっていることに気づく。
改めて吉之助が奄美大島に受け入れられていると思い知ったのだった。
すると一蔵のもとに、しれっと愛加那がやってきた。
そして愛加那は「大久保さまは、旦那様を薩摩に連れて帰るために来られたのですね・・・」と切り出してくる。
一蔵は返答に困っていたが、愛加那は「夫は薩摩に帰るはずがない」と睨んできた。
情に厚い吉之助なら奄美大島から離れたないと言いだすに違いない。
そんなことは百も承知で、それでも吉之助を薩摩に戻さなければならないと一蔵は考えていた。
大切な物
龍家の離れで歓待された一蔵は、藩主の書状を吉之助に手渡した。
しかし、吉之助は書状を一蔵に返し、この島に残る意向を示す。
一蔵は、この度の薩摩藩の挙兵計画は斉彬の遺志を成就させることになり、その成功のためにも斉彬の手足となって働き、人脈を広げていた吉之助の帰還が必要だと訴えた。
すると吉之助は「あの時の自分は藩に無尽蔵の金があると思っていた」と話し出す。
篤姫の輿入れの際にも莫大な金を使ったが、その金の源は奄美大島から搾り取ったものだという吉之助。
島の苦しみを知った時の吉之助は、奄美大島がまるで地獄のようだと感じていたが、ここに暮らす人々の温かい笑顔に癒され、生きる力をもらったのだという。
「おいにとってはここは極楽じゃ」
愛加那が吉之助の言葉に聞き入る一方で、一蔵はどうしても諦めきれなかった。
そして一蔵が最後の手段として何かを取り出そうとしたとき、吉之助はそれを遮って話を終わらせた。
そのまま、一蔵は島を発つことになったが、島を離れるその時まで何度も何度も吉之助には薩摩に戻るように念を押していた。
吉之助が島で暮らすことを選び、喜んでいた愛加那であったが、心のどこかに不安を感じていたため、一蔵から預かった箱を渡せずにいた。
愛加那は意を決して箱を吉之助に渡すと、笑って開けた吉之助は激しく動揺した。
中に入っていたのが、斉彬からもらった短刀とボロボロになった『CANGOXINA』の紙切れだったからだ。
吉之助の頭の中には斉彬の言葉が駆け巡り、愛加那が話しかけてやっと我に返るほどだった。
愛加那との別れ
その後、愛加那は菊次郎を抱いて浜にたたずんでいた。
そこにユタがやってきて、ついに吉之助が島を去ることを予言する。
承知の上で結婚であったが、吉之助とは離れたくないと本音をもらす愛加那。
これに対してユタは、愛加那のお腹にはもう一つの命が宿っていることを告げ、生まれてくる子のためにも強くならなければならないと慰めて海に祈りを捧げるのであった。
後日、愛加那は佐民たちに「吉之助と共に薩摩に行きたい」と思わず言ってしまう。
しかし、佐民は「それは吉之助を苦しめるだけだ」とたしなめ、石千代金も「吉之助を大切に思うなら苦しめてはならない」と言ってくる。
これで決心した愛加那は、泣きながら吉之助に薩摩に帰るように迫った。
愛加那はすでに吉之助の気持ちが薩摩にあることを見抜いていたのだ。
そして愛加那は家を飛び出し、龍家の屋敷に身を寄せた。
吉之助は愛加那が妊娠していることを知って会おうとするが、佐民は会わせてくれない。
佐民はこの3年間で多くの夢を見させてくれたことに感謝し「あなたのいるべき場所はここではない」と吉之助を諭した。
そして、迷いをふっきった吉之助は愛加那がたたずむ浜に向かった。
愛加那は話さなくても吉之助がすでに決心したのだと分かっていた。
吉之助は愛加那に対して「日本を変え、この島を変え、そして愛加那と菊次郎とお腹の子に会うために必ず戻る」と宣言する。
生きてさえすれば必ず会えると言う吉之助に、突然、愛加那は家と畑が欲しいとねだった。
愛加那は家と畑さえあれば生きていけると思ったのだ。
そして互いの絆を確認し終えた吉之助は、島の美しい歌に送られて薩摩への船に乗るのであった。
西郷どん(せごどん)
放送後の感想について
放送後に別ページにまとめています。