大河ドラマ西郷どん(せごどん)
なた豆
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第7話で、西郷家にやってきた吉之助の嫁・須賀。
愛想のない須賀でしたが、貧乏を気にする吉之助に対し「貧しさは恥ではない」と言って、ぎこちない笑顔を見せます。
それを見て吉之助の母・満佐は、須賀が持っている優しさに気づき、西郷家の女にするため家の伝統の味を教えていきました。
そこで、はじめに教えたのが夏に作る「なた豆」の味噌漬け。
現在も鹿児島で栽培されているものらしいのですが、本州に住む私は全く見たことがありません。
今回は、この「なた豆」について簡単に紹介していきます。
出典:http://なた豆茶効能.biz/
なた豆
なた豆は、アジアかアフリカの熱帯原産とされ、食用や薬用として栽培されるマメ亜科の一年草である。
別名:刀豆(トウズ、タチマメ)、帯刀(タテワキ)
形が刀や刃物の「なた」に似ているところから刀豆と書いて「なたまめ」と呼ばれるようになった。
夏には白やピンクの花を咲かせ、サヤ部分は非常に大きく成長して30~50cmにもなる。
日本には江戸時代前半に中国から伝わり、特に薩摩を中心に栽培された。
漢方薬として知られており、近年では健康食品、健康茶として国内でも栽培されているが、ラテンアメリカ、中国からの輸入が多い。
なた豆は生命力が強く、勢いよく成長することから、薩摩では縁起の良い豆、商売繁盛のお守りとされた。
また、花が絶え間なく咲くことから、子孫繁栄の縁起物として扱われたり、ツルが上に伸びたあと下に戻ってくることから、旅立ちなどに無事の帰りを願って、なた豆の種を持たせたりした。
多くの薩摩の若者が命を落とした西南戦争でも「なた豆を持っていれば無事に戻れる」という縁起を担ぎ、懐に「なた豆」を入れていた者が多かったという。