大河ドラマ「おんな城主 直虎」
小野政次の弟・小野玄蕃
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、吹越満が演じる小野政直の長男・小野政次を高橋一生が演じ、次男・小野玄蕃を井上芳雄が演じています。
父・政直以来、井伊家の中で嫌われている小野家ですが、弟・小野玄蕃はそんなことも気にしないぐらいの明るさというか、清々しさがあり、とても好感が持てます。
・・・兄・政次は政次で、自分らしい忠義を貫いていくのですが・・・
この記事では、そんな好感度高めの小野政次の弟・小野玄蕃について簡単に書いています。
あまりにもマイナーな人物で、史実としての記録は少ないため、大河ドラマ直虎で描かれる小野玄蕃について意見も加えながら紹介します。
小野兄弟オフショット!
出典:https://www.instagram.com/
小野玄蕃(小野朝直)
小野玄蕃は、井伊家筆頭家老・小野政直の次男として生まれた。兄は小野政次。
父・政直は、井伊直親の父である井伊直満を謀反の罪で今川に讒言した。
このために直満は誅殺され、政直は今川氏から井伊家の目付としての役目を仰せつかることになる。
結果的に、小野家は今川の威を借りて井伊家中で発言力を増すと同時に、「今川の犬」として嫌われるようになる。
小野政直
さらに政直は井伊家の乗っ取りを図るべく、井伊当主・井伊直盛の娘・おとわ(のちの直虎)と長男・鶴丸(のちの政次)を結婚させて、生まれた子を井伊家の次期当主にしようとした。
しかしこれは、おとわの出家によって失敗に終わる。
父の死後、兄・政次と同様に玄蕃も井伊家に仕えた。
亡命していた井伊直親が井伊谷に帰還すると、玄蕃は直親の才覚に圧倒され、直親こそ後継者にふさわしい人物であると確信したが、兄・政次は小野家に対しては腹に一物あると考えておいたほうがよいと助言した。
直親が奥山朝利の娘・しのと結婚すると、玄蕃は同じく奥山朝利の娘で、しのの妹のなつと結婚する。
井伊家の重臣・奥山朝利は、反小野派の筆頭とともいえる人物であったが、井伊当主・直盛が井伊家と小野家の関係修復を図るべく朝利に頼んだものと思われる。
小野玄蕃となつ
出典:http://www.nhk.or.jp/
玄蕃はなつとの間に子・亥之助をもうけた。
直親としのとの間に子どもができていないことを心配した次郎法師(のちの直虎)から子づくりの秘訣を聞かれると、玄蕃は「愛」と答えるほどのなつ想いの愛妻家であった。
小野家当主の兄ほどの重圧を受けていない玄蕃は、屈折することなく井伊家に仕え、誰からも好かれる人物であったと思われる。
1560年、今川氏の尾張侵攻に従軍し、桶狭間の戦いで井伊直盛らとともに討死した。
残された妻・なつは、亡き夫の願いであった井伊家と小野家の融和の懸け橋となるべく小野家に残り、亥之助を立派に育てていった。
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