2022大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
令和2年1月8日、2022年の大河ドラマの題材、主演が発表となりました。題材は鎌倉幕府の執権として権力を振るった執権・北条義時を主人公にした「鎌倉殿の13人」。
主演は小栗旬が務め、脚本は「新選組!」や「真田丸」に続き大河ドラマ3回目の三谷幸喜。
馴染みのない鎌倉時代を描くとあって、どんな大河ドラマになるのか今からワクワクするところですが、ここでは現在発表となっている情報から気になる部分をまとめ予習していきたいと思います。
鎌倉殿とは?13人とは?
まず、題名にある「鎌倉殿」とは鎌倉幕府将軍のことで、まず頭に思い浮かべるのが源頼朝でしょう。
そして「13人」とは誰かというと、この源頼朝を支えた十三人の家臣団を指します。
この十三人の家臣は頼朝の死後、2代将軍となった頼家の暴走を牽制しようと「十三人の合議制」による幕府運営を目指しました。
しかし、この十三人による激しい内部抗争を繰り広げ、やがて鎌倉幕府は十三人の中で最も若かった北条義時に権力が集中していくことになります。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、この十三人による権力抗争、めまぐるしい人間模様が詳細に描かれるはず。
特に三谷幸喜は映画「清州会議」で、信長亡きあとの権力抗争を見事に描いているので、間違いなく面白い大河ドラマになると思います。
出典:https://pc.video.dmkt-sp.jp/
十三人の合議制のメンバー
13人のメンバーは鎌倉殿を支えた、大江広元、三善康信、中原親能、二階堂行政、梶原景時、足立遠元、安達盛長、八田知家、比企能員、北条時政、北条義時、三浦義澄、和田義盛らを指します。
メンバー個別の紹介記事は改めて別記事で更新していきたいと思います。
ザックリした歴史
1199年の正月に源頼朝が急逝すると、嫡子の源頼家が第2代鎌倉殿として頼朝の地位を継承。
この頼家が従来の慣例を無視した政治と行ったため、又は頼朝の側近だった大江広元、中原親能、梶原景時が頼家を補佐しつつ権力を握ろうとしたため他の御家人の反発を買い、有力者13人の合議制がとられたとされています。
この合議制導入は同じ年の4月にスタートしましたが、実際に13人全員で合議された例はなく、同年に梶原景時が失脚し、1200年に安達盛長と三浦義澄が病死したことで合議制は解体されました。
そして残った者たちの権力抗争の中、北条義時は姉・北条政子と共に父・北条時政を含む有力者を次々と追い落として最高権力者「執権」の地位につき、1221年の「承久の乱」で後鳥羽上皇の朝廷軍を破って朝廷と幕府の力関係を完全にひっくり返すことに成功するのです。
「鎌倉殿の13人」公式あらすじ
以下は発表された「鎌倉殿の13人」の内容
平家隆盛の世、北条義時は伊豆の弱小豪族の次男坊に過ぎなかった。だが流罪人・源頼朝と姉・政子の結婚をきっかけに、運命の歯車は回り始める。
1180年、頼朝は関東武士団を結集し平家に反旗を翻した。北条一門はこの無謀な大博打に乗った。頼朝第一の側近となった義時は決死の政治工作を行い、遂には平家一門を打ち破る。幕府を開き将軍となった頼朝。だがその絶頂のとき、彼は謎の死を遂げた。偉大な父を超えようともがき苦しむ二代将軍・頼家。 “飾り” に徹して命をつなごうとする三代将軍・実朝。将軍の首は義時と御家人たちの間のパワーゲームの中で挿げ替えられていく。義時は、二人の将軍の叔父として懸命に幕府の舵を取る。源氏の正統が途絶えたとき、北条氏は幕府の頂点にいた。都では後鳥羽上皇が義時討伐の兵を挙げる。武家政権の命運を賭け、義時は最後の決戦に挑んだ──。