大河ドラマ直虎　井伊直平とは？前田吟が演じる大ジジ様こと直平は今川に尽くした忠臣？

大河ドラマ直虎「おんな城主　直虎」で、前田吟が演じる井伊直平は大ジジ様と呼ばれ、今川を嫌う非常に好戦的な人物で描かれています。

千年以上の歴史を誇る井伊氏の中で、この井伊直平は「中興の祖」として評価されていますが、実際の井伊直平とはどんな人物であったのかを、今回は簡単に説明したいと思います。

 

 

井伊直平

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井伊直平（1479～1563）

父は井伊直氏。

井伊直平は、1508年に父・直氏の死に伴って家督を相続し、その後の約60年間に亘って井伊氏を率いた人物。

直平が当主になったのは、遠江守護の座をかけて今川氏と斯波氏が争いを繰り広げた「遠州争乱」の時代で、直平は斯波方として今川氏と戦います。

しかし、斯波氏は敗れてしまい、1513年には井伊氏の本城である三岳城も落城し、直平は今川氏に降伏しました。

その後、直平は妻の実家である井平氏のもと、井平郷に約20年も隠れ住みました。

のちに、井伊直親、井伊直政も今川からの追及を逃れるために亡命していることを考えると、井伊氏の宿命を感じてしまいます。

 

 

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1536年に今川義元が今川家の当主となり駿河・遠江の守護職を兼任すると、直平は改めて恭順の意を示し、今川氏より地頭職に任じられて井伊谷への帰還を果たしました。

直平は、浜松の要害・引馬城にいた時、今川氏の支援を得て敵を追い散らしなど活躍します。

この際に嫡孫・井伊遠江太郎を人質として駿府に差し出し、今川当主・義元が烏帽子親になって遠江太郎は元服、井伊直盛（直虎の父）と名乗りました。

そして、この直盛は義元の孫娘の新野左馬助の妹と縁組みしています。

井伊氏が今川一門から正室を迎えるのはこれが初めてのことでした。

これまで今川氏に立てついてきた井伊氏が、今川氏に臣従するという方向転換をしたわけです。

これを機に、井伊氏は遠江で勢力を強めていくことになりました。

大河ドラマ直虎では、今川氏に対して敵意むき出しの直平ですが、このころの井伊氏は今川氏とはズブズブの関係で、どちらかと言えば駿府には足を向けて寝られない立場です。

 

 

孫の井伊直盛

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そんなズブスブの井伊氏ですが、今川氏へ臣従するにあたり、直平の愛娘の佐名を駿府に差し出すことになりました。

佐名は義元に側室にさせられた挙句、今川家臣・関口親永に下されます。

この佐名の子・瀬名（築山殿）が松平元信（のちの徳川家康）の正室になっています。

 

このころより、井伊氏に対する今川氏の対応はどんどん厳しいものとなり、井伊氏は戦のたびに先鋒を命じられて、嫡男・直宗は三河国田原城攻めで討ち死に。嫡孫・直盛も桶狭間の戦いで討ち死にしてしまいます。また、子の直満、直義や、孫の直親は謀反の疑いで今川に誅殺されてしまいます。

次々と子や孫に先立たれた直平も、義元のあとを継いだ今川氏真に忠誠心を試され、天野景貞の社山城攻めを命じられますが、出陣間もなく落馬して死去してしまいました。

今川に臣従したあとは、懸命に仕えた直平でしたが、最終的には切り捨てられたも同然の扱いでした。

 

直虎関係リスト

あらすじリスト

 

「直虎外伝　しの」

大河ドラマ「おんな城主　直虎」における【しの】だけの物語を勝手に作ってみました。

しの伝　第１話【しのと亀之丞】
しの伝　第２話【再会と嫉妬】
しの伝　第３話【喜びと悲しみ】
しの伝　第４話【焦りと怒り】
しの伝　第５話【憎悪と覚悟】
しの伝　第６話【落胆と兆候】
しの伝　第７話【芽生えと誕生】

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